投資信託

つみたてNISAにおすすめの証券会社とは?失敗しないための銘柄の組み合わせも解説

つみたてNISAにおすすめの証券会社

つみたてNISA(積立NISA)は投資初心者の人に、おすすめできる資産運用の方法です。

「投資信託」を利用し、専門家に投資や運用を任せながら積み立てができます。

投資信託には多くの「銘柄(ファンド)」があり、投資の対象や目的、リスクやリターンに応じた選択ができます。

まず、つみたてNISAを始めるには銘柄を自分で選択する必要があります。

その際、選び方がわからないため困る方も多くいるでしょう。

本記事では初心者の方でもわかりやすい、つみたてNISAのおすすめ銘柄を5本解説します。

つみたてNISAの始め方やよくある質問も解説しますので、資産運用を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

この記事の内容

つみたてNISAとは何?非課税投資の始め方を解説

つみたてNISAは2018年より始まった投資制度です。

長期にわたり積み立てるイメージで資産運用が行えます。

最大のメリットは、毎年40万円まで非課税で投資ができることです。

ここでは、つみたてNISAの特徴や投資の始め方について簡単に解説します。

つみたてNISAは非課税で2種類の投資信託を行える

つみたてNISAをおすすめする理由は、積立型の投資制度で、投資信託への投資が非課税になるというメリットがあることです。

一般的に投資で得た利益には、20.135%の所得税が課税されてしまいますが、つみたてNISAは税金がかかりません。

つみたてNISAで投資が可能な商品には2種類あり「公募株式投資信託」と「上場株式投資信託(ETF)」が挙げられます。

上場の有無 銘柄数 購入可能場所
公募株式投資信託 非上場 多い 証券会社・銀行・郵便局など
上場株式投資信託(ETF) 上場 少ない 証券会社のみ

両方とも手数料が低く、長期・積立・分散投資に適しており、投資初心者の方にも始めやすい投資先と言えます。

つみたてNISAをおすすめする理由は、毎年40万円を上限として新規の投資が非課税になるる点です。

非課税期間が最長20年間にわたって続き、その期間中は分配金や譲渡益に税金がかかりません。

以下は金融庁が発表している、つみたてNISAの詳しい内容です。

利用できる方 日本在住の20歳以上の方※1(口座を開設する年の1月1日現在)
つみたてNISAと一般NISAはどちらかひとつを選択して利用可能
非課税対象 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益
口座開設可能数 1人1口座※2
非課税投資枠 新規投資額で毎年40万円が上限※3(非課税投資枠は20年間で最大800万円)
非課税期間 最長20年間
投資可能期間 2018年~2037年
投資対象商品 長期積立・分散投資に適した一定の投資信託(対象商品についてはこちら
○例えば公募株式投資信託の場合だと、以下すべての要件を満たすもの
・販売手数料ゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと

※1 …0歳〜19歳の方は、ジュニアNISA口座をご利用いただけます。詳しくはジュニアNISAページをご覧ください。
※2 …NISA口座を開設する金融機関は1年単位で変更可能です。また、NISA口座内で、つみたてNISAと一般NISAを1年単位で変更することも可能です。ただし、つみたてNISAですでに投資信託を購入している場合、その年は他の金融機関又は一般NISAに変更することはできません。
※3 …未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。

参考:金融庁

つみたてNISAはいまのところ、2037年までの制度とされています。

とはいえ、2037年に買った投資信託も2056年までの20年間であれば非課税で保有することができます。

証券会社を選んで口座を開設するだけですぐに始められる

おすすめしているつみたてNISAは下記3つのステップですぐに始められます。

  • NISA口座を開設するための証券会社を選ぶ
  • NISA口座の開設後につみたてNISAを選択する
  • つみたてNISAに対応した銘柄を選んで購入する

つみたてNISAの利用に必要なNISA口座を開設するため、まずはその口座をつくる証券会社を決定しましょう。

次の項目では、おすすめの証券会社をご紹介しますので、NISA口座開設の参考にしてください。

証券会社を決定したら、身分証明書をはじめとした必要書類を提出しNISA口座を開設しましょう。

NISA口座は「つみたてNISA」と「一般NISA」のどちらを使うか選択ができるので、まずはつみたてNISAを選択しましょう。

口座開設が完了した後は、つみたてNISAの対象になるおすすめの銘柄(ファンド)を選んで購入します。

つみたてNISA口座の開設におすすめの証券会社5選

つみたてNISAを開始するにあたり、証券会社を選びNISA口座を開設しましょう。

証券会社によって扱う銘柄や手数料などのコストが異なるため、あらかじめ確認しましょう。

取引することでポイントが貯まる証券会社もあるためおすすめです。

つみたてNISAのおすすめ1位:老舗の「松井証券」

松井証券 公式サイトの画像

松井証券のつみたてNISAはETFを除いた投資信託のみで、170銘柄を取り扱っておりおすすめです。

松井証券は創業100年の歴史があり、老舗のネット証券として有名。

ツールやアプリだけでなく、マーケット情報も充実しているほか、カスタマーサポートに至るまで高く評価されています。利用しやすい証券会社としておすすめできます。

つみたてNISAのおすすめ2位:人気の「楽天証券」

楽天証券 公式サイトの画像

購入できる投資信託が177本と、銘柄のバリエーションが豊富でつみたてNISAにおすすめです。

楽天証券は2019年・2020年の口座開設数No.1(楽天証券調べ)であり、人気のネット証券としても有名。

楽天証券の最大の特徴としては、つみたてNISAの取引で楽天ポイントがたまり使える点が挙げられます。

つみたてNISAで運用する投資信託を楽天カードのクレジットカード払いにすることで、楽天ポイントがもらえます。

もらった楽天ポイントはさらにつみたてNISAの投資へ使えるため、気軽にポイント投資ができるのはメリットです。

つみたてNISAのおすすめ3位:大手の「SBI証券」

SBI証券 公式サイトの画像

つみたてNISA向け投資信託の取扱銘柄数は175本で、SBI証券はラインナップの豊富さもありおすすめです。

SBI証券と言うと、楽天証券に並ぶ大手ネット証券として知名度があります。

つみたてNISAの取引を三井住友カードのクレジットカード払いにすることで、Vポイントと投信マイレージの両方がもらえます。

投資をするときは長期間で複数回に分けて投資をする「時間分散」を取り入れると、高値でたくさん買いすぎてしまうリスクが抑えられます。

SBI証券のつみたてNISAは「毎日」「毎週」「毎月」という3コースから自由に積立頻度を設定可能。自分のペースと合わせられ時間分散を図れるところがおすすめです。

つみたてNISAのおすすめ4位:充実の「マネックス証券」

マネックス証券 公式サイトの画像

マネックス証券のつみたてNISA対象銘柄の取扱数は151件で、おすすめです。

マネックス証券は、投資情報や分析ツールが充実しているネット証券として有名。

マネックス証券はおすすめファンドランキングなどの情報だけではなく、つみたてNISAについて詳細に解説した動画まで公開されています。つみたてNISAを活用する投資について勉強したい方におすすめ。

また、マネックス証券は毎日自動で積み立てできる「毎日つみたて」の利用ができます。

つみたてNISAの取引や保有によって、Amazonギフト券などと交換可能なマネックスポイントも貯まります。

つみたてNISAのおすすめ5位:共同出資の「auカブコム証券」

auカブコム証券 公式サイトの画像

auカブコム証券のつみたてNISAの取扱銘柄は157本もあり、おすすめです。

auカブコム証券と言えば三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)とKDDIの共同出資によって誕生したネット証券として有名。

auカブコム証券でNISA口座を開設すると「NISA割」が適用でき、通常の株取引(プチ株、プレミアム積立(プチ株)を除く)で発生する取引手数料が最大5%割引になることもあります。

さらに色彩心理学を利用している投資信託マッチングサービス「FUND DRESS」を活用し、ドレスを選べば自分に合う銘柄が見つけられます。

つみたてNISAの投資でおすすめする銘柄選びのポイント3つ

つみたてNISAは投資する銘柄(ファンド)を選ぶ必要があります。おすすめの選択ポイントは下記3つです。

  • リスクを抑えたいときにはインデックスファンド、リターンを狙いたいときにはアクティブファンドを選択
  • 投資先や投資のタイミングを分散させることでリスクを抑える
  • 取引によって発生する手数料や信託報酬などのコストを削減する

投資先銘柄はインデックスファンドおよびアクティブファンドの2種類

つみたてNISAの投資先である投資信託の銘柄としては、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類です。

メリット デメリット
インデックスファンド リスクを抑え資産運用可能 大きなリターンは狙えない
アクティブファンド 大きなリターンが狙える 元本割れリスクが高い

インデックスファンドの特徴として挙げられるのは、日経平均株価などの株価指数と同じ動きをするように運用されている点です。

大きなリターンは狙えないものの、リスクを抑えて資産運用できます。

アクティブファンドとは、市場平均を上回るリターンを目指して運用するファンドのこと。

インデックスファンドよりも元本割れのリスクは大きいものの、その分より高いリターンを狙えます。

投資信託の銘柄選びは、最初に銘柄がインデックスファンドなのかアクティブファンドなのかを確認して、投資目的に合わせた選択がおすすめです。

選択する投資先を分散させ分散投資を意識するのがおすすめ

つみたてNISAのおすすめな点は、様々な資産に分散投資でき自然とリスク分散ができるところです。

例えば通常の株式投資では、分散投資をするためには自分でたくさんの銘柄を選択する必要があります。

一方、つみたてNISAでは一度銘柄を選ぶだけでお金のプロが様々な投資先に分散投資してもらえます。

しかし、銘柄によって投資先が異なるため、事前によく確認しておきましょう。

例えばインデックスファンドは、日本国内株式へ投資するものだけでなく、米国や全世界に投資できる銘柄もあります。

またバランスファンドと呼ばれる銘柄は、以下のような種類の違う資産に分散投資を実施します。

  • 株式
  • 債権
  • REIT(不動産投資信託)
  • コモディティ(原油・貴金属・穀物などの商品)

アクティブファンドは投資先が国内株式が多く、投資先をどの程度分散させるかは銘柄によって大きく異なるため、特に注意しましょう。

信託報酬などの購入時以外にかかるコストにも注意する

つみたてNISAの投資信託取引でも、投資コストを抑えれば利益が出やすくなるためおすすめです。

投資信託の売買時にかかるコストは、以下の3種類があります。

  • 購入時手数料:投資信託購入時で発生
  • 信託報酬:投資信託の保有期間中で発生
  • 信託財産留保額:投資信託売却時で発生

つみたてNISAの場合、購入時手数料はすべて無料(ノーロード)のためおすすめです。

また信託報酬もインデックスファンドであれば0.5%以下と、金融庁が定める水準以下になるのが特徴。

投資銘柄の選択時は、利益だけでなく投資コストも比較しましょう。

つみたてNISAでおすすめの投資銘柄ランキングTOP5

それでは早速、つみたてNISAで選べる投資銘柄(ファンド)の中から、厳選したTOP5をランキング形式で紹介しましょう。

比較しやすい運用成績やコストも記載していますので、参考にしてください。

つみたてNISAのおすすめ銘柄1位:三菱UFJ国際投信が提供する「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」

おすすめ銘柄の1つ「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、三菱UFJ国際投信が提供するインデックスファンド。

つみたてNISAの中でも様々な資産に分散投資するバランスファンドで、以下8種類の資産に12.5%ずつ均等に投資をします。

  • 国内株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 国内債券
  • 先進国債券
  • 新興国債券
  • 国内REIT
  • 先進国REIT

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)における最大のおすすめポイントは、この銘柄1本で全世界の株式・債権・不動産に分散投資できることです。

eMAXIS Slim バランスは、リスク分散を重視する方にとっておすすめの銘柄です。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のデータ
基準価額 13,258円
純資産総額 1,095.15億円
購入時手数料 なし
信託報酬 0.154%
信託財産留保額 なし

参考:三菱UFJ国際投信

つみたてNISAのおすすめ銘柄2位:SBIアセットマネジメントが提供する「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」

「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」は、SBIアセットマネジメントが提供するつみたてNISAのインデックスファンドでおすすめ銘柄の1つ。

この銘柄は以下3つのファンドへの投資を通し、米国・先進国・新興国の株式へ分散投資が可能です。

  • バンガード・トータル・ストック・マーケットETF:米国株式市場への投資
  • SPDRポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF:米国以外の先進国株式市場への投資
  • SPDRポートフォリオ・エマージングマーケッツETF:新興国株式市場への投資

この銘柄1本で全世界の株式市場に投資でき、つみたてNISAを利用し株式の分散投資をしたい方におすすめです。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドのデータ
基準価額 14,897円
純資産総額 325.17億円
購入時手数料 なし
信託報酬 約0.11%
信託財産留保額 なし

参考:SBI証券

つみたてNISAのおすすめ銘柄3位:三菱UFJ国際投信が提供する「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」

「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は、三菱UFJ国際投信が提供するつみたてNISAでおすすめのインデックスファンドです。

東証株価指数(TOPIX)と同じ動きの投資成果を目指して運用を行い、この銘柄1本で東証1部上場企業に分散投資が可能。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)のデータ
基準価額 13,697円
純資産総額 368.34億円
購入時手数料 なし
信託報酬 0.154%
信託財産留保額 なし

参考:三菱UFJ国際投信

つみたてNISAのおすすめ銘柄4位:キャピタルワークス株式会社が提供する「ひふみプラス」

「ひふみプラス」はレオス・キャピタルワークス株式会社が提供するつみたてNISAでおすすめのアクティブファンドです。

メインの投資先は日本の成長企業ですが、国内外の経済状況に応じ海外株式も投資が可能。

ひふみプラスでは市場のデータだけでなく、個々の企業の経営方針や製品・サービスなどの調査も行っています。

成長企業を発見する力が高く、評価されているつみたてNISAの中でも人気のアクティブファンドであり、高いリターンを目指して資産運用したい方におすすめです。

ひふみプラスのデータ
基準価額 50,983円
純資産総額 4,717.30億円
購入時手数料 3.30%
信託報酬 0.858~1.078%および監査費用0.0055%
信託財産留保額 なし

参考:ひふみプラス

つみたてNISAのおすすめ銘柄5位:SBIアセットマネジメントが提供する「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」

「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」は、SBIアセットマネジメントが提供しているつみたてNISAでおすすめのインデックスファンドです。

バンガード・S&P500ETFへの投資を通じ、米国の代表的な株価指数「S&P500」に連動する成果を目指して運用を行います。

この銘柄1本で米国の主要な企業に分散投資ができるため、米国株に興味がある方におすすめです。

SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドのデータ
基準価額 15,653円
純資産総額 2,971.07億円
購入時手数料 なし%
信託報酬 約0.0938%
信託財産留保額 なし

参考:SBI証券

つみたてNISAをさらに理解したい時におすすめの本3選

つみたてNISAについてより詳細を知りたい方は、本を読むのがおすすめです。

早速、つみたてNISAについて初心者でもわかりやすく書かれたおすすめの本を3冊ご紹介します。

日本一やさしいNISAの学校【最新版】

日本一やさしいNISAの学校【最新版】 表紙画像
参照:日本一やさしいNISAの学校【最新版】

つみたてNISAのことが詳しくわかるおすすめの1冊目は「日本一やさしいNISAの学校【最新版】」です。つみたてNISAについて学校の講義形式で説明をしています。

つみたてNISAの対象になる商品(株式、投資信託、ETF、REITなど)の特徴についても紹介しているため、この記事で読んだ内容をより深く理解するのに役立ちます。

著者の大竹のり子氏は、株式会社エフピーウーマンの代表取締役でありファイナンシャルプランナーです。

ライフプランニングや資産運用に関する著書が40冊以上もあり、お金の使い方についての講演活動を行っています。

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい 表紙画像

参照:お金は寝かせて増やしなさい

つみたてNISAのことが詳しくわかるおすすめの2冊目は「お金は寝かせて増やしなさい」です。

インデックス投資歴が15年の水瀬ケンイチ氏が書いたインデックス投資に関するおすすめの解説書です。

ビジネスマンの個人投資家が実際に15年間インデックス投資をした経験をもとに、プロにも負けないインデックス投資のやり方がまとまった1冊。

説明の合間にコミックが挟まれているなど読みすすめやすい構成になっており、つみたてNISAで役立つインデックス投資のコツを詳しく知りたい方にはおすすめです。

つみたてNISAはこの8本から選びなさい

つみたてNISAはこの8本から選びなさい 表紙画像
参照:つみたてNISAはこの8本から選びなさい

つみたてNISAについて詳しくわかるおすすめの3冊目は「つみたてNISAはこの8本から選びなさい」です。

つみたてNISAで選ぶべき投資信託8本を厳選し、紹介しています。

著者の中野晴啓氏は、セゾン投信代表取締役社長で、長期投資向けの投資信託のプロです。

その経験からつみたてNISAにおいて長期投資に向いているおすすめ銘柄と理由がわかり、これからはじめる方に役立ちます。

おすすめのつみたてNISAを始める前の気になるQ&Aに回答

おすすめのつみたてNISAを始める前に、わからないことは解消しましょう。

ここでは、つみたてNISAに関するよくある6つの疑問にお答えします。

つみたてNISAと一般NISAとの違いとは?

つみたてNISAがおすすめな理由に、一般NISAとの違いがあります。その違いは以下の3つ。

つみたてNISA 一般NISA
非課税枠 年間40万円 年間120万円
非課税期間 20年間 5年間
対象商品 金融庁が定める条件をクリアした投資信託やETF 上場株式、公募株式投資信託など幅広い金融商品

おすすめの理由は、つみたてNISAは比較的少額を長期にわたってコツコツ積み立てていきたい方向けです。

対象商品は金融庁が定める条件をクリアした投資信託やETFに限られており、その点には注意しておきましょう。

一般NISAが向いているのは、つみたてNISAよりも短期間で利益を出したいと考えている方です。

対象の投資信託の種類はつみたてNISAより多く、上場株式なども対象になります。ただし、一般NISAは2023年までの制度とされており、現在は新たな金融商品を購入することはできません。

つみたてNISAが投資初心者におすすめな理由とは?

つみたてNISAが初心者におすすめといわれる理由には、以下の2つがあります。

  • 対象商品は金融庁の定める条件をクリアした投資信託・ETFだけ
  • 損益通算および繰越控除は不可

上述したとおり、つみたてNISAは選べる金融商品が限られているため、投資がわからない初心者にもおすすめです。

また損失が出たとき、他の金融商品の運用商品と相殺する「損益通算」や、年をまたいで繰り越す「繰越控除」ができないため、税務申告が一般的に不要な点です。

つみたてNISAの口座は後からでも変更できる?

つみたてNISAの口座を後で別の金融機関に変更することは可能です。しかし、以下の手続きが必要になります。

  • つみたてNISA口座を開設している金融機関に変更を依頼し「金融商品取引業者等変更届出書」をもらう
  • 金融商品取引業者等変更届出書に必要事項を記入して提出する
  • 「非課税管理勘定廃止通知書」の受け取りをする
  • 新しいつみたてNISA口座をこれから開設したい金融機関に申し込む
  • 申し込み書類に必要事項を記入して、非課税管理勘定廃止通知書と一緒に送付する

手続きに少し手間がかかるものの、後から変更しなくていいようにするには、つみたてNISA口座を開設する金融機関は慎重に選ぶのがおすすめです。

つみたてNISAは確定申告が必要ないというのは本当?

つみたてNISAで得る利益は非課税で、基本的には確定申告が不要であり、手間が省けるためおすすめです。

配当金・分配金・譲渡益のいずれも非課税であり、そもそも確定申告の対象ではありません。

さらに、つみたてNISAは損失が出ても損益通算(他の口座の利益と相殺)ができないため、わざわざ確定申告する必要もありません。

毎月1000円などの少額から始められる?

つみたてNISAは年間40万円が上限で、毎月積立をする場合は約3万3,000円が月ごとの積立金額の上限となります。

毎月上限まで積立する必要性はなく、毎月1,000円ずつなどの少額からでも可能です。

毎月の積立金額の下限は金融機関によって異なります。そのため自分に合ったペースで積立ができる金融機関を選びましょう。

つみたてNISAは資産運用シミュレーションができる?

つみたてNISAなどの資産運用のシミュレーションは、金融庁や金融機関のウェブサイトで手軽にチェックでき、金融商品を決める際におすすめです。

参考:金融庁|資産運用シミュレーション

とはいえ、つみたてNISAは元本保証がなく、リスクの低い銘柄を選んでも元本割れなどのリスクもあります。

シミュレーションは、あくまで想定通りに運用できた場合の結果だということを覚えておきましょう。

つみたてNISA口座は証券会社と投資銘柄を比べ開設先を選ぶのがおすすめ

つみたてNISAで重要なおすすめポイントとは、つみたてNISA口座の開設先金融機関と実際に購入する銘柄(ファンド)の選び方にあります。

金融機関によっては、つみたてNISA口座でポイントがたまるなどの優待がつき、自分にとってお得に利用できる証券会社を選ぶのがおすすめです。

つみたてNISAで選べる銘柄は、金融庁が定める条件を満たしている投資信託やETFのみとなります。

その中でもリスク分散の方法が異なるため、複数の銘柄を比較してから決めることをおすすめします。

つみたてNISAは少額から継続的にできる資産運用であるため、将来に備えたい方に向いています。

自分にとって最適な金融機関と銘柄を選択して、無理なく続けていきましょう。

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