総合ポータルサイト「とれまが」-KUROKO story-

デイトレードについて

先日公開した「デイトレードブーム」のお話は覚えていますか。
まだ読まれていない方は、ぜひ前回の記事を先に読んでいただければと思います。

「とれまが」の始まり

2004年頃はライブドアやブログが流行りはじめた裏で、掲示板サービスも急速に成長していた時代でした。
デイトレーダーは、ブログを軸に活動するデイトレーダーと、2ちゃんねるで活動するデイトレーダーの大きく二つの勢力に分かれていました。

その内の一つ、ブログを軸にしたデイトレーダーのコミュニティを束ねていたのは、「とれまが」です。
この頃、久納が運営する「デイトレーダー検索マガジン」が有名サイトになったことで、ユーザーがサイト名を省略し「とれまが」と呼び始めました。
このことをきっかけに、正式にサイト名を「とれまが」に変更することになります。

もう一つの勢力は、2ちゃんねるのすべての板の中でも最大勢力の板「株板相場師列伝」でした。
毎日あっという間にスレッドが埋まり、株板には3,000以上の板がたっていました。
2ちゃんねる勢力は、cis、ますぷろ、三空といった3名を主軸に、多くのコテハンデイトレーダーを排出していました。
※コテハンとは:固定ハンドルネームの略。匿名が許される2ちゃんねるなどの掲示板で、固定して使用されるハンドルネームのこと。

この二つは勢力として分かれてはいましたが、実際にはお互いにリアルの世界で交流しており、デイトレーダーとしてのコネクションは日本中に張り巡らされていきました。
そしてこの二つの勢力は後々合流し、日本国内の株式の短期売買の業界形成やサービス拡充、トレンド形成からマーケティングなどで重要な役割を担うようになっていきます。

IPOブームの到来

2000年〜2005年頃、世の中にはIPOブームが到来していました。
ホリエモンが起業を啓蒙したことで、IPOで億万長者になろうというシンデレラストーリーが持て囃されたり、株式市場でもIPO株で大儲けしようなどといったことが起こりました。

このような時代の流れは、当時何億も稼いだデイトレーダーたちにとっても同様で、自分たちで会社を作り上場させようという話は自然に立ち上がりました。

そんな2005年頃、その時はやってきました。
数名のデイトレーダーが立ち上げる会社の代表をやらないかと、久納に声がかかったのです。
久納は当時、税理士事務所で働いており、デイトレード関係のブログも成功していたための人選でした。

一番最初のコンセプトとして「デイトレードという言葉を広め文化にする」、「デイトレーダーをひとつの職業として世間に認知してもらう」を掲げ、会社設立にむけて動き始めました。
そして2006年1月23日、株式会社サイトスコープが設立されました。

総合ポータルサイト

サイトスコープが設立され法人化したことで「とれまが」は個人ブログから情報媒体となり、様々な有名デイトレーダーからコラムや日記などを寄稿してもらうメディアへと変化していきました。

2007年にはこれまでのファイナンスサイトの拡大から、取り扱いカテゴリやサービス全体の拡充に着手し始めます。

ブログの次に流行し始めていたミクシィなどのSNSを、デイトレードに興味のあるニッチな層だけに絞った形でとれまがでもリリースしました。

2007年2月にリリースのSNS「とれまがコミュ」にはじまり、7月に投資成績をグラフ表示してランキングで競うことができるコミュニティサービス「とれまがグラフィ」、8月にはアンケートの作成や回答ができる「とれまがホムペモ」などを「とれまがIDサービス」として次々にリリースしていきました。

それぞれ当時流行っていたブログパーツとして自分のブログにも表示できるようにしたことで、露出度も認知度も向上していきました。
さらに「とれまがニュース」をリリースし、通信社やPR会社などから記事の無償有償提供を受けてニュースサイトも始めます。

そして2008年にはブログを軸に活躍していたトレーダーが集って構成されていたサイトスコープに、前述の2ちゃんねるを軸に活躍していたトレーダーが集い「カブトモネット」を運営していたスペイロンが合流し、「とれまが」と「カブトモネット」がひとつになります。
これにより、日本国内のデイトレードという業界、文化といったものを一手に担う勢力となります。
総合ポータルサイトの「とれまが」を軸に、証券取引所や証券会社の黒衣として業界を成長させていく役割を担うことになりました。

これらの「とれまが」ブランドのサイトを統合し、Yahoo!やGoogleのAPI連携、ジェイ・リスティング社などとの業務提携で検索エンジン機能やカテゴリインデックスなども付与し、「とれまが」自体を総合ポータルサイトとして再構築したことで、2009年には当初の目標の総合ポータルサイトを作り上げることに成功しました。

2010年には総合ポータルサイトとして一通り整ったところから、フルリニューアルを行い「とれまが知恵袋」「とれまが人気ブログランキング」をリリース。
ブログランキングは当時画期的だった直リンクで参加できる集計方式を採用し、驚異的な被リンクを獲得。直リンクSEOの恩恵を受け、様々なカテゴリやジャンルの検索結果で上位表示を獲得しました。

当時総合ポータルサイトは、第1世代(Yahoo!、Goo)、第2世代(excite、livedoor、Infoseek楽天、So-net)、第3世代(とれまが、カフェグローブ、他)としてレップ資料や様々なサービスの連絡先情報などで紹介されていました。

「とれまが」は最も最後にラインナップされた第3世代の生き残りだと言えますが、業界の形成に尽力した実績は、今でも当社の強みとなっています。